ゴルフおやじ38のゴルフ場探訪記 Vol.23

北海道クラッシックゴルフクラブ

総檜造りのクラブハウス

北海道ゴルフツアーもいよいよ最終日を迎えた。ラストを飾るのは、あの帝王ジャック・ニクラウス(以下ニクラウス)設計の「北海道クラッシックゴルフクラブ」だ。縁があって、小生がここでプレイをさせていただくのは10数回目くらいだろうか。千歳近郊の天気は読みづらく、晴れた日にプレイをした記憶がない。こんな晴天でプレイをするのは初めてかも知れない。

新千歳空港から車で約20分の地にあるここは、内地からのプレイヤーであれば到着後すぐにプレイができる利便性の高いゴルフ場と言えるが、ニクラウスの傑作と言われるだけあって戦略性に富み、難易度は高い。

別棟食堂を眺める

北海道クラッシックゴルフクラブは北海道勇払郡に広がる高低差約8mのフラットな林間コースであり、開場は1991年6月開場と比較的新しいコースである。ニクラウスが築いた理想郷と言われており、米国の名門ゴルフ「リゾート・パインハースト」を連想させ、また自らの故郷であるミュアフィールド・ヴィレッジをイメージして設計したと言われている。

ニクラウス設計のゴルフ場は日本に数多くあるが、「私が設計したコースの中でも最上の作品だ」とニクラウスが語ったのがここである。オープン当初に来日したニクラウスは「地形を活かした柔らかなアンジュレーション、そして豊かな水、雄大な自然と一体化したアート性、ここは戦略性豊かな18ホールになった」と北海道クラシックゴルフクラブを賞賛したほど完成度が高く、ゴルファーなら一度はプレイしたいゴルフ場と言われている。

スタートOUT/IN

コースは、バックティから6617ヤードPAR72、コースレイティング男子72.9のハードな設定だが、使用するティーによって難易度を大きく変えることができる。フェアウエイはペンウエイ、ペンイーグル、ラフはケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスタ、パッティンググリーンはUSGA仕様でペンクロス、ドミネントプラス、バラクーダと全て洋芝で作られている。

1番ホール

今回小生がプレイをしたのは、レギュラーティ(1)からだ。ツアー4日目にもなると、さすがに小生の脚も悲鳴を上げ始めていたので、今回はカートを借りる事にした。ここはコース内全て乗入れ可能なので、足腰に不安を抱えた人も安心である。

スタート1番ホールは391ヤードPAR4。放ったショットはフェアウエイセンター250ヤード。いきなり今日1ショットが出てしまった。残りは140ヤード弱、7番アイアンで軽く打ったが、ターフが40センチくらいは取れる、大ダフリになった。上がってみればトリプルボギーも叩いてしまう。スコアとメンタルを立て直そうと試みるが気持ちは焦るばかり……。北海道ゴルフツアーのシメ日と気合いを入れ直してみるものの、2番ホールボギー、3・4・5番ホールは連続パーで44回も叩いてしまった。小生はいつもハンデの高いホールで叩いてしまい、低いホールで良いスコアが出るのだ。何だかチグハグなゴルフが多い気がする。疲労感を引きずりながら、総檜造りの瀟洒なクラブハウスへ戻って休憩を取る。バックナインへ向かった時にはすでに1時半を指していた。

北海道は日が暮れるのが早く、4時を過ぎると途端に寒さが襲って来る。帰京が迫っているために、急いで身支度を整えて空港へ向かうことにする。

新千歳空港ターミナル

新千歳空港は日本の空港の中でもひと際華やかである。たくさんの土産物店に溢れ、レストランも空港内に多い。私が知る限り、羽田・成田・那覇・新千歳が日本の4大空港ではないか。ツアー中に食べ損ねていた北海道ラーメンを最後に頬張り、急いで搭乗口へと向う。

ラーメン大心

新千歳空港に身を置くと、慌ただしくも充実した北海道ツアーもいよいよ終わりなのだと実感する。この4日間、ゴルフ三昧、ゴルフ漬けの楽しい日々ではあったが、正直、体は相当疲れている。とは言え、好きなこと尽くしの疲労感はたまらない快感でもある。雄大な自然に包まれ、自然の恵みを食す北海道ゴルフツアーは言葉では言い尽くせない至福の旅であった。

そして何より多くの出会いに感謝している。この歳になると新たな出会いは減ると聞くが、小生はゴルフを通して、たくさんのご縁と素晴らしい時間をいただいている。今回も共に時間を過ごし、今回のツアー実施にご尽力いただいた方々に深謝申し上げたい。そして来年も同じ日程で開催を予定しているので、またお会いできることを心から祈っている。

38こと、宮本光広 書斎のゴルフ.com管理者。仕事で年間70ヶ所以上のコースをプレイ。北は北海道から南は沖縄まで巡り、観察&プレイをしている無類のゴルフ好きおやじである。アマチュア目線で見た、ゴルフ場雑観「ゴルフおやじ38のゴルフ場探訪記」を不定期投稿。カレーとトンカツの味にはうるさいカレー&トンカツ、マニアでもある。

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