中部銀次郎「ラウンドの心」其の五

「ゴルフを捨てない。

スコアを諦めない」

 ラウンドするとき、誰もが良いスコアを望んでいるはず。できればベストスコアを出したいと願ってスタートすることだろう。

 中部さんは言う。

「こうした意欲を持つことはとても大切なことです。ただし、この意欲を決してラウンド中に失わないこと。最終ホールの最後のパットまでその意欲を失わないことが肝心なのです」

 ゴルフは長時間にわたるゲームだ。その間、ずっと純風雨満帆なんてことはあり得ない。山あり谷ありだ。

「ゴルフが悪くなったときにいかに腐らずにプレーするか。堪え忍んでいくか。良いスコアであがりたいと望んだのだったら、諦めずに頑張り抜けるか、それが大切なことです」

 言われてみれば、ちょっと叩くだけで諦めてしまうことが多い、

「例えば、今日のラウンドでは90を切りたいという目標を立てたとしましょう。ところが、スタートホールでいきなりトリプルを叩く。そうしたらすぐに『90切りは無理だ』と諦めてしまう人って多いですよね。それでもうプレーが投げやりになってしまう。結果、90どころか100も切れないなんてことになる」

 中部さんは続ける。

「でも、考えてみてください。90切りであれば、各ホールボギーでよいわけですよね。であれば、トリプルを叩いても、予定より2打多いだけです。それがスタートホールならまだ始まったばかりですし、どこかでパーが2つ取れれば元に戻れるわけで、いくら何でも諦めるのは早すぎる。『まだまだ、これから』と頑張ることなのです」

 確かにスタートでトリプルを叩けばめげる。「今日はダメだ」と思いがちだ。

「スコアを重視しているのなら、スコアに執着することはとても大事なこと。それがスコアを良くする秘訣です。だからこそ、絶対に諦めてはいけません。プレーも捨ててはいけない。諦めず、捨てない。この気持ちが上達を促します」

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