中部銀次郎 飛ばしの心 其の二

ナイスショットを放つには

心の平静さを保ち、制約を取り除く

 あなたにあなたの最長飛距離をもたらすナイスショットはどのようなときに出るのか。

 中部さんは次のように言う。

「ナイスショットは心が平静なときに自然に出てくるものです。心が和やかで何の欲もなく、制約もないときです。心がそういう状態のときに初めて出てくるものです」

 つまり、ナイスショットは技術で打てるものではないと中部さんは言うのだ。

「なぜに技術ではないかといえば、初心者でも目の覚めるようなナイスショット打つことがあるからです。つまり十分にナイスショットを打てる技術は備わっているわけです。しかし、そのナイスショットは滅多には打てない。そこで一生懸命に練習するわけですが、だからといってなかなか打てないわけです」

 確かに中部さんの言う通りである。

「では、なぜ上手く打てないのでしょう?それはそのときのナイスショットを思い描いて追い求めるからです。つまりは欲がある。それがスイングを悪くしてしまうのです。ましてや練習などすると、スイングのいろいろなことを考えてますます上手く打てなくなってしまう。どんどん悪くなり、遂には1発もナイスショットが出なくなってしまうのです」

 つまりは、ナイスショットは無心だったから打てた。何も考えずにクラブを振ったから打てたわけで、そうした心を持てるようになることが技術よりも大事だと中部さんは言うのだ。 「もちろん、ボールを打つことも大事だし、技術を磨くことも大事。しかし、コースに出てボールを打つときに、いかにして無心になれるか。平静な心を持てるか、それを鍛えるべきなのです。つまり、心を鍛えることが肝心です」

中部銀次郎
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