中部銀次郎飛ばしの悟り 其の三

飛ばしはいつも同じ弾道になるよう、

「根拠付け」の練習をする

 スコアを作る飛ばし。

 これは打ってみるまで、どこに飛ぶかわからないということでは成り立たない。打ったらたまたまフェアウェイにあったという、結果オーライではいつまで経ってもスコアメイクのできる飛ばしにはならない。

 とはいえ、「単に目標に打てる、真っ直ぐ打てるということでもない」と中部さん。

「目標に打ちたい、真っ直ぐ打ちたいと思って練習するわけですが、それだけを念頭にいくら練習しても、目的は達成できません。コースに出たら、それも試合になったら、すぐにできなくなってしまいます。それは、目標に打つ、真っ直ぐに打つということの根拠を持てる練習をしていないからです。練習のときから根拠を持てるようにすることです」

 それは「根拠付け」の練習ということである。具体的にはどういうことをすれば良いのだろうか。

「練習のときに、いつでも同じ弾道になるように打つことです。それが目標に打つ、真っ直ぐ打つことの根拠付けになります。出球の方向、球の高さ、球の回転、これらをすべて揃えることです」

中部銀次郎

 単に芯に打てれば良いというものではないのだ。

「1球1球、打ち出しの球を確認し、球の高さを確認し、球の回転を確認していく。いつでもそれらが同じになるように、スイングする。どれか1つが違えば、スイングの何が良くなかったかがわかるようになります。スイング軌道なのか、ヘッドの入り方なのか、テンポやリズムなのか。自分のスイングがわかるようになり、弾道が同じになり、結果、目標に飛ばせ、真っ直ぐ飛ばせるようになります」

 コースに出て、試合になってもいつものスイングが出来、ショットが乱れない。例えミスしても、すぐにスイングを修正できるということになる。

 つまりは、スコアが作れる飛ばしになるというわけだ。

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