中部銀次郎飛ばしの悟り 其の七

「ティショットも狙いを1点に絞り、しっかり定めて打つ。

 そこまでやって、ようやくフェアウェイキープができる」

 

 中部さんは言う。

「ティショットを漠然と打っている人はとても多いと思います。セカンドショットなら、ピンという1点の目標があるために、それに対してどこを狙うかをしっかりと決めることができます。ところが、ティショットはフェアウェイのどこかに飛ばせばいいと、アバウトな気持ちになります。それがプレッシャーを取り除いてリラックスできることになるという人もいますが、私はそうは思いません。アバウトな気持ちがミスショットを招くと考えます」

 現に中部さんはフェアウェイが広々としているホールほど、ミスショットをしたという。気持ちが緩んで、集中力を欠いてしまったのだ。

中部銀次郎

「広々としたホールほど、目標をきちんと定めなければなりません。遠くに見える一本木とか、家の屋根のてっぺんとか、そうしたものがないときはフェアウェイの出っ張った所など、とにかくどこかに目標を定めます。そしてその方向に向かってボールとの飛球線を引いて、その飛球線に対してしっかりとスクエアに構えます。ライフルの照準器で狙いを定めるように、1点に狙いを定めるわけです。そうしてその1点に向かって真っ直ぐボールが飛ぶようにスイングするわけです。それでも、ドライバーショットは距離が出ますから、少しの方向の誤差が大きな距離の誤差になります。フェアウェイに残れば御の字ということになるわけです」

 確かにティショットは確かな狙いも決めず、あのあたりに飛べばいいといい加減に打っている人は多いと思う。それはフェアウェイが広いものだと思い込んでいるからだ。ところが、打ってみたら大きなスライスが出て林の中。大トラブルに陥ってしまうのだ。

「いつもアバウトにティショットを打っているから、ちょっとでも狭いホールに出くわすと緊張して大きなミスが出るわけです。普段からティショットでもしっかりと狙いを定めて打つ習慣を付けていれば、狭いホールに出くわしても気持ちに余裕が出ます。それがナイスショットを生み出すわけです」

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