YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2022年1月31日UP)

ステイ・ビハインド・ザ・ボールNo.1

スウィングの基本中の基本はステイ・ビハインド・ザ・ボール

「スウィングで大切なことは、たった二つだけです。一つはバックスウィングで右腰が右へ流れないこと。二つ目はスウィング中、頭を動かさないことです」と中部銀次郎が語っています。

これは、スウィングというクラブヘッドの円運動の本質を語っています。頭、つまり円の中心と上体(背骨)回転の軸は、ボールの後方にキープすることをアドバイスしているのです。

レッスンの神様ハーヴィー・ペニックは次のように語っています。

「偉大なプレーヤーたちは皆、インパクトの前か最中に少しだけ頭を後ろ(右)に動かします。しかし、前(左)には決して動かしません

ホームラン打者も同じです。ハンク・アーロンがスコアボード越しの大アーチを描くのを見て、人々は『ボールの後ろに頭がよく残っていた』と言います。

ゴルファーもボールの後ろに頭が残っているステイ・ビハインド・ザ・ボールを心掛けなければいけません」

単純に言えばゴルフのスウィング理論はこの「ステイ・ビハインド・ザ・ボール」に尽きると言っても過言ではありません。これは、円運動では中心が固定して、遠心力と向心力のつり合いの関係です。中心が動けば、遠心力と向心力のつり合いがとれず、円運動にはなりません。頭が固定していれば、クラブヘッドはいつも同じ軌道を通ることになります。

練習場やコースでアマチュアゴルファーのスウィングを観察すると、頭(上体)がボールの後ろに残っている人はほとんどいないのが現実です。実際に数えてみると、頭がボールの後ろに残っている人は20~30人に1人いるかいないかというくらいです。

アマチュアゴルファーは手と腕の使い方ばかり気にします。レベルアップすると脚や腰の使い方も気にします。ところがアドレスやスウィングで頭と上体のステイ・ビハインド・ザ・ボールを意識している人はほとんどいません。手や腕は自分の眼で見ることができますが、頭と上体の位置はアドレスでもスウィング中でも自分で見ることはできません。それが頭と上体の左流れに気がつかない大きな原因かもしれません。

他人に見てもらったときに、右腰の右へのスウェイはアドバイスされることがあっても、頭と上体の左流れ(突っ込み)はわかりづらいためにアドバイスされることはありません。練習場ではアドレスやスウィングを正面または背中から見て、後ろの柱や壁などでチェックすると、頭と上体が左に流れているかいないかがよくわかります。

20世紀最高のプレーヤー ジャック・ニクラスは若いときに先生のジャック・グラウトから髪の毛をつかまれて、フルスウィングの練習をやったといいます。

ベン・ホーガンは『モダン・ゴルフ』のなかでスウィングプレーンを説いています。ベン・ホーガンはスウィングプレーンを板状のスウィングプレーンを使って説明しています。そのスウィングプレーンには穴が開いていてそこから頭がでています。そしてその穴(頭)は動きません。

ベンホーガンのスイングプレーンダウンスイング編1

ベン・ホーガンのスウィングプレーン 赤がバックスウィング 黒がダウンスウィング

バックスウィングでもダウンスウィングでも頭は動かない

稲見萌寧ドライバー|アドレス
稲見萌寧ドライバー|インパクト
東京オリンピック銀メダリスト 稲見萌寧 アドレス時とインパクト時の頭と背骨の位置をチェック 

・・・次回に続く。

文・柳生田幹久

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2022

PAGE TOP