YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2022年4月25日UP)

ミスを減らすゴルフ その6 

ミスしながらスコアアップする

アマチュアはミスがあたりまえ

ウィル・スミス主演の「バガー・ヴァンスの伝説」(The Legend of Bagger Vance)は、スティーヴン・プレスフィールドの小説を2000年にロバート・レッドフォードが監督として映画化したゴルフ映画の名作です。登場人物にはボビー・ジョーンズとウォルター・ヘーゲンが登場します。

ウォルター・ヘーゲンはそれまでのプロゴルファーの地位をがらりと変えたゴルファーとして有名で。キングオブゴルフと呼ばれています。当時プロゴルファーはクラブハウスにさえ入れませんでしたが、派手なウェアでキャデラックに乗って颯爽とゴルフ場に現れたといいます。日本でいえばさしずめジャンボ尾崎のような感じでしょうか。

ザ・ヘイグ(The Haig)の愛称で人々に親しまれ、プロ75勝、メジャー11勝(マスターズの最高順位は11位)しています。ジャック・ニクラスが1973年にメジャー12勝するまでメジャー最多勝利(現在3位)を誇っていました。映画のなかで、ティーショットを曲げて砂浜に打ち込んだウォルター・ヘーゲンがキャディーに向かって「あそこからグリーンに乗せれば、客が喜ぶ」と言って、見事なリカバリーショットを放ってグリーンをとらえるシーンがあります。そのウォルター・ヘーゲンは次のような名言を残しています。

「私は一ラウンドに、三つか四つのミスはするものと、あらかじめ覚悟をしている。それゆえに、ミスをしてもクサらないのだ」

ベストをつくして打て、その結果がよければよし、悪ければ忘れよ」

「3打で乗せても、1パットならパー。2パットのパーと変わらない。パーはパーだ」

キングでさえも三つか四つのミスをするわけですから、逆に言えばアマチュアならシングルゴルファーでも1ラウンドで四つか五つのナイスショットがあれば上出来ではないでしょうか。100切りゴルファーならナイスショットは一つか二つ、90切りゴルファーなら三つか四つで、あとはすべてミスショットというのが現実です。

ミスには大中小がある

 ときどきアベレージゴルファーの方にスウィングを見てくれと言われます。トップボールが出ると「アッ」という声がでてがっかりした顔をされます。「今のショットは、そこそこのショットですよ」と言うと、「えー、だってボールが上がらなかったですよ」と言われます。「確かにボールは上がらなかったけど、ボールはほぼ狙った方向に行きました。それにボールはナイスショットしたときに比べてちょっと飛距離がでなかっただけです」と説明します。すると「そうですか・・・」と納得のいかない反応です。

「ショットはボールを目標に向かって打つことです。目標に打つことは、方向と飛距離が大事です。高さはそれほど関係ありません。今のショットは、方向は90点で飛距離は70点で平均すれば80点です。ダフったボールは前に進みません。方向もばらつきます。それに比べれば、今のショットはけっこういいショットじゃないですか」とお話します。すると少し納得してもらえます。

 トップボールはミスではありません。たとえボールが高く上がっても大きく曲がったら取り返しのつかないミスになることがあります。「ナイスミスはミスにあらず」と考えてみてはいかがでしょうか。そう考えれば、かなり余裕が生まれます。

 100切りゴルファーならナイスショットは1ラウンドに1球で99球はミス、90切りゴルファーなら3球がナイスショットで87球はミス、80切りゴルファーは5球がナイスショットで75球がミスという感じです。

しかし問題は、同じミスでも100切りゴルファーは大ミス、90切りは中ミス、80切りは小ミスが多いのではないでしょうか。

大ミスは、空振り、ダフリ(前に進まない)、OB、池ポチャ、紛失、アンプレヤブルなどです。つまりボールが前に進まない、あるいはペナルティーがつくミスです。

中ミスは、ダフリ(ある程度前に進む)、難しいバンカー、難しいラフ、難しい林、難しい傾

斜地などです。狙ったところから外れて、次打は目標を狙えないけれど何とかスウィングができ

て、次打をフェアウェイにもどせるミスです。

小ミスは、ダフリ(そこそこ前に進む)、トップ(アプローチ以外)、やさしいバンカー、や

さしいラフ、やさしい林、やさしい傾斜地などです。つまり多少のミスでも次打で十分リカバ

リーができるミスです。

ミスの大中小を考えるだけで、ミスしながらスコアアップはできるのです。

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2022

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