YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2022年5月2日UP)

ゴルフの方程式

ゴルフには方程式があります。ゴルフは方程式を解くとわかりやすくなります。方程式を解けないとゴルフは永遠の謎で終わるかもしれません。

多くの人は、ナイスショットはスウィングがいいからと考えがちです。そこでナイスショットが打てるスウィングを気にします。ところがプロコーチやプロ、上級者はナイススウィング、ナイスショット、あるいはミスショットの原因で考えます。

鉄人ベン・ホーガンはプレーは、結果によって考えず、原因で考えるのが上達の秘訣である」と語っています。

多くのゴルファーは、ミスというとスウィングのミスだと考えがちです。しかもほとんど手と腕の使い方を考えがちです。しかし、ミスの真の原因は本当にスウィングなのでしょうか。この答えは、ゴルフの方程式で解明できます。

スウィングは、1 体・メンタル 2 クラブ、が大前提です。この二つがそろって初めていいスウィングがきます。

ショットは、コースマネジメントとスウィングの結果です。

ショット=コースマネジメント×スウィング

このうちスムースなスウィングは正しいセットアップ・グリップと下半身主導の体幹の捻転運動の結果です。

スウィング=セットアップ(スタンス・アドレス・ボールの位置)×グリップ×下半身リード

の体幹の捻転と解放運動

つまりナイスショットはこれらが調和したときの結果であり、ミスショットはこれらのうちで何かのミスがあるときの結果になります。

そのためにプロは、体はトレーナー、メンタルはメンタルコーチ、クラブとセッティングはクラブフィッター、セットアップ・グリップとスウィングはスウィングコーチ、コースコンディション・風などの情報収集と分析はキャディーというチームがあります。

昨年のマスターズチャンピオン 松山英樹の場合は、体は飯田光輝トレーナー、スウィングは目沢秀憲コーチ、コースの情報は早藤将太キャディー、そのほかにマネージャー兼通訳のボブ・ターナー、そしてクラブとボールほかの用具はダンロップというチームです。はじめて目沢秀憲コーチにスウィングをチェックしてもらい見事にマスターズ制覇という偉業を成し遂げました。

 ゴルフの方程式

ゴルフ=体・メンタル×クラブ×マネジメント×セットアップ・グリップ×スウィング×エチケット・ルール

スコアとなるとエチケット・ルールも大きな要素になります。どんなにいいプレーをしても、エチケット・ルール違反でペナルティーがついては、せっかくのナイスショットも台無しになってしまうこともあります。ルールブックにはプレーヤーの行動も規定されています(規則1.2 プレーヤーの行動基準)。ルール上の最大のペナルティーは失格です。せっかくいいスコアであがっても失格では元も子もありません。それ以前にルールを知らければ、スコアをカウントすることができないことは言うまでもありません。

規則5.6(不当の遅延:速やかなプレーのペース)では、スロープレーに対して失格のペナルティーが規定されています。過多申告は申告通りのスコアで、過少申告は失格です。そのほかにも規則に対する重大な違反(Seriuos Breach)は失格になります。ドレスコードを無視していると、クラブハウスにさえ入れてもらえないこともあります。プレーはもちろんできません。

 

ゴルフは、ゴルフの方程式を解くことでレベルアップできるのではないでしょうか。

たとえ方程式が解けたとしても、最後は神様の匙加減と女神様のご機嫌次第です。いつも感謝の気持ちを忘れない早藤 将太キャディーを見習いたいものです。 (・・・次回につづく)            

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2022

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