YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2022年7月4日UP)

ゴルフの方程式 

スウィングの項を解く その1

スウィングの解を解くカギ

“スウィングは頭を動かさずにクラブを振る” 、“パッティングストロークはお尻を動かさずにパターを振る”と言われます。厳密に言えば、スウィング中、体(頭・お尻も含めて)が動かないことはありません。体はどこかを動かすと他の部分も連動して動きます。しかし、意識的には頭・お尻を動かさないことで、スムースなスウィングやストロークになります。

先日ある方から「ダフリを直したいのでスウィングを見て欲しい」と言われました。確かにショットはダフリ気味かトップ気味です。インパクトで両肘が曲がっています。スウィングで両肘の曲がりを正確にアジャストしない限り、ダフリとトップがでることになります。

「スウィングで何を意識していますか」とお尋ねすると「頭を動かさないこと、最後までボールを見ること」という答えです。「それは誰からいつ教わりましたか」とお尋ねすると「覚えていません」という答えです。

普通、頭というとおでこを意識します。ところがプロや上級者のスウィングをよく見ると、動いていないのは後頭部でおでこ(顔)は左右に動いています。これはキャップのツバを見るとよくわかります。

頭(おでこ・顔)を動かさない人が後頭部を動かさないようにすると、頭が右・左とかなり動いた感じになります。スマホで動画を見ると、顔を動かすと頭が動いていないことがわかります。

さらにボールをよく見ることを意識すると、一層、おでこ(顔)が動かずに後頭部が動くことになるのです。

つまり、“頭を動かすな=ボールを最後まで見る”となります。ところが顔を動かす=ボールを凝視しない(ボヤーと見る)ようにすると、プロのように後頭部(頭)が動かない感じになります。

アマチュアは先輩や自分より上手な人から「こうしなさい」と言われて、理由もわからずにそれをやろうとすることはよくあることです。最近、練習場でカップルや仲間で初心者の方にスウィングをアドバイスしている光景をよく目にします。たいていは手や腕の使い方をアドバイスします。しかし、肝心のセットアップ(スタンス・アドレス・ボールの位置)とグリップの話を聞くことはあまりありません。そしてなにより下半身主導の体幹の捻転運動についてのアドバイスはほぼありません。たいていは教える方がわかっていないのですから仕方ありません。

アマチュアはどこかで自分より上手な人からアドバイスされたことや、雑誌・TVの解説などの一言を意識する傾向にあります。雑誌・YouTube、特にアマチュアのアドバイスにはセットアップの話がありません。一般にセットアップに関するアドバイスはあったとしても少しだけで、しかもほとんどが初心者向けとしてアドバイスされます。

そのためでしょうか、多くのアマチュアは、セットアップは初心者のものだと勘違いしているのではないでしょうか。それは全くの勘違いです。ゴルフではレベルが上がれば上がるほどセットアップが重要になるのです。

プロや学生ゴルファー、一部の上級者は必ずと言っていいほどアライメントスティックをバッグに入れて、練習の時にはスティックを使ってセットアップをルーティンとして確認しています。彼等はそれだけセットアップに注意しているのです。ゴルフのレベルに応じてセットアップは重要になり、精密さが求められるのです。

だからこそ中部銀次郎は「ゴルフはアドレスがすべて」、坂田哲男は「打つ前にミスをしない」と語っているのです。

 スウィングの解を解くためには、まずセットアップ(スタンス・アドレス(ポスチャー)・ボールの位置)とグリップの解を解くことが大前提になります。

 阪田哲男は「打つ前が9割」と語っています。スウィングの解は打つ前の準備であると言えるのではないでしょうか。

(・・・次回に続く)

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

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