YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2022年7月18日UP)

ゴルフの方程式を解く 

エチケット・ルールの項を解く

エチケット・ルールの解

 日本人ゴルファーの草分けの一人にして第1回日本オープンチャンピオンの赤星六郎はゴルフについて次のように語っています。

「コースからスコアだけを持ち帰る者とは友人になれない。誠実な人に対してゴルフは多くの友情をお土産に持たせてくれるものだ」

エチケット・マナーの解

 巷には上手な人でもちょっと近寄りたくない人と下手でも一緒にいると楽しい人がいます。ゴルフの品格はスコア以外のところで決まるのです。スコア以外とはエチケットとルールです。

 朝の挨拶がぞんざい、プレーが自分勝手、プレーが遅い、食事や風呂でマナーが悪いなどという人は仲間からお声がかかりません。2019年以前のルールブックの第1章はエチケットでした。2019年ルールでも規則1はゲーム、プレーヤーの行動基準、規則です。つまりゴルフはエチケット・ルールがひときわ尊重されるゲームなのです。

 ゴルフ規則1プレーヤーの行動基準では、重大な非行に対しては失格も規定されています。

 ゴルフ発祥の地、英国では「ゴルフは米国に渡って悪くなった。そして、日本に渡って最悪になった」という話があります。スポーツは発祥の地に敬意を表することが礼儀です。柔道では、イッポン、ワザアリ、マテと日本語が使われます。英国と米国はともに英語が母国語ですが、日本では日本語が母国語で生活習慣も全く違います。ゴルフの環境もゴルフに対する考え方も大きく違います。とかく日本ではヘンテコ英語がまかり通っています。初心者や子供たちは先輩や大人を見て育つことが道理です。世界へ羽ばたく子供たちのためにも、もう一度我と我が身を振り返って見たいものです。

エチケット・マナー習得の心得

〇エチケット・マナーの基本は時間厳守、挨拶、プレーファストと規則1で規定されている誠実

な行動、他人への配慮、コースの保護です

〇ゴルフ場のドレスコード・注意事項は事前に必ずチェックし、ローカルルールを確認する

〇「ピーター達のゴルフマナー令和改訂版」(ゴルフダイジェスト社)を読む

〇競技では必ず競技の条件や注意事項を必ずチェックする

これだけでも洗練されたゴルファーになれます。ゴルフ運動バカにならないために、これくらいのことは意識したいものです。

ルールの解

 スポーツやゲームでは必ずルールがあります。ゴルフでルールを知らなければスコアをカウントすることはできません。100切りとか90切りとか言っても、ルールを正確に適用すると、実は102だったり89だったりすることがあるかもしれません。

 競技の場合、予選通過はたった1打で涙することもしばしばです。ルールを知らずにスコアを提出するときにペナルティーがついて予選落ちになったらやけ酒ものです。

 しかもゴルフでは他のスポーツとは違い審判がいません。プレーヤー自身が審判です。ルール違反で競技から姿を消した選手はおおぜいいます。ルールを知らないでゴルフをするのは自動車の無免許運転と同じだということを聞いたことがあります。

ボビー・ジョーンズ曰く「スコアをごまかさなかった私をほめてくれるのは、銀行強盗をしなかった私をほめてくれるようなものである」。                             

OBの罰打は何打かと問われて正確に答えられるでしょうか。通常OBは2打プラスと言うことがあります。誤所からプレーは2打罰です。どちらもスコアに2打をプラスします。しかし、OBの場合は1ストローク+1ペナルティー=2打プラス、誤所からのプレーはストロークをカウントせずに2打罰で2打プラスです。

〇ゴルフ規則を覚える。次回のゴルフ規則の改定は2023年1月1日です。

レベルに応じて「ゴルフルール早わかり集」(ゴルフダイジェスト社)、ゴルフ規則プレーヤ

ーズ版、ゴルフ規則、ゴルフ規則のオフィシャルガイドをチェックする。これらはJGAのHPでも検索できます。

(・・・次回に続く)

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2022

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