エージシュートがでる心得 その4
構えやすさと振りやすいクラブ
今回は前回からの続きです。今年の4月に29回目のエージシュートを達成された湯田勝雄さんへのインタビューの続編です。
年をとったらクラブが大事
●エージシュートがでる準備としてはまずは体が大事だということを伺いました。いいゴルフをするためには次にクラブが大事だと思います。湯田さんはクラブについて大変お詳しいですが、クラブとセッティングについてはどんな感じでそろえられているのでしょうか。
湯田 クラブにはとても関心があります。どんなに練習しても自分にあわないクラブではミスがでます。年をとれば飛距離が落ちます。それでも飛距離は簡単にあきらめません。飛距離はクラブで何とかしようと思っています。それとセッティングはちゃんとそろえないといけません。クラブは何と言っても構えやすさが一番で振りやすいものを選んでいます。
ゴルフはクラブを扱うスポーツです。クラブとセッティングがバラバラだとスウィングもバラバラになります。周りを見ているとセッティングがそろっていない人がたくさんいます。もっとクラブとセッティングをチェックすれば格段に上達すると思います。
クラブは積極的に試打したり、計測して選んでいます。以前ドライバーに悩んでいて、練習場に違うシャフトのドライバー7本を持って行って打ち比べたりしたこともあります。クラブは打ち比べることでクラブの違いとあうあわないがよくわかります。
この練習場(アーリーバードゴルフクラブ)でもトラックマンやパットラボで計測
してもらったこともあります。クラブに詳しい仲間がいるのでいろいろ情報交換をやっています。
湯田さんのクラブセッティング 役割を持ったクラブセッティング
ドライバー ピンG410 10.5°+スピーダーエボリューションⅦ474 SR
46.5インチ ドライバーは長いものがあう、シャフトは6種類くらいある
フェアウェイウッド

3WピンG410 15°+スピーダ―エボリューションⅤ569 SR
(もともとドライバーにさしてあったものをカットした)
5W17°+ALTA JCB SR 7W21°+ALTA JCB SR
3Wは飛距離、5Wはグリーンに乗せピンを狙う、
7Wは5W 185Yと5I 170Yの間を埋めるために入れている。
ユーティリティーの4番22°を21° これらはコースやコンディションによって使い分けている
ユーティリティー
4番22°と5番25°を持っているが、あまり使わない
アイアン5番からPWテーラーメイド P790(中空)+MCI 60 S
アイアンは番手間の飛距離差が10yになるようにしている
ウェッジ タイトリストボーケイ 50° 54° 58°+NSプロ950 S
54°、58°はアプローチのランニング、ピッチアンドラン。ピッチショットで使う
パター オッデセイ ネオマレット ボール ブリヂストン TOUR B XS
湯田さんのクラブセッティングについて
湯田さんはクラブの研究に熱心で、それはセッティングをみてもわかります。湯田さんのクラブセッティングはクラブが短くなればなるほど重くなるという原則に従っています。一般の方々はこの重量の原則をほとんどチェックしません。それではミスショットがでても仕方ありません。
クラブは意図したショットが打てるかどうかが一番のポイントになります。湯田さんはドライバーは長いものがいい、3Wは飛距離重視、5Wはコントロール重視、7Wは5Wと5Iの間を埋めると、クラブごとの役割がはっきりしています。アイアンの番手間の距離を10Yにそろえていることも重要なポイントです。
多くのアマチュアはクラブのスペックや役割をあまり意識していません。湯田さんのクラブとセッティングは是非参考にしたいものです。
(・・・次回に続く)
文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)