偉人たちの永遠の言葉3(2022年10月17日)

「インパクト後もクラブヘッドは低く出してボールを追う」

バイロン・ネルソン

 2006年、バイロン・ネルソンが94歳で永眠した。90歳を越えてもマスターズに出場して元気にクラブを振っていた翁。ずっと長生きしてくれると思っていたが、その笑顔はもう見られない。

 ネルソンはテキサス州に生まれ、ベン・ホーガンと同じ歳で、グレンガーデンのキャディを一緒にやり、一緒にプロになった。2人は良きライバルで仲も良かったが、ストイックなホーガンに対し、ネルソンはいつも穏和でやさしい人間だった。調子の悪いときでも、決して「切れる」ことはなかった。ネルソンは言った。

「すぐにクサる人がいる。そんな人は実社会でも成功しないだろう」

 そんな局面、流れになってもネルソンは目の前の1打を大切にし、それに集中した。彼を師と敬ったトム・ワトソンは言う。

「彼から教えられた一番は、ケアレス(油断した)ショットは絶対に打たないということ」

 ネルソンのスイングは綺麗なワンピーススイングで、打たれたボールは常に真っ直ぐで「ボールが届く限りピンに寄っていく人」と言われた。ネルソンはそのコツを明かす。

「インパクトを終えた後も、クラブヘッドはできるだけ低く出してボールを追うようにするんだ」

 こうしてネルソンはメジャーを次々に取り、偉大な記録を残し、34歳の若さで「するべきことはすべてした」と夢であった牧場経営を行った。

 最後にネルソンの残した言葉を紹介したい。

「言い訳は進歩の最大の敵だ」

BYRON NELSON

1912年〜2006年。20歳でプロになり、マスターズ2回、USオープン1回、USプロ2回優勝。戦争がなく、長く現役を続けていたら、全英オープンも獲ってグランドスラムも成し遂げただろうと言われる。引退前の1945年には11連勝を含む年間18勝、19ラウンド連続60台、120ラウンドの平均スコア68・33、72ホールズを259で上がるといった金字塔を打ち立てた。

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