YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2022年10月17日UP)

いいゴルフの基本 からだ その4 

スムースなスウィングのための準備 2

 体は怪我をしないこと、正常に機能すること、そして機能がアップすることでゴルフのレベルもアップします。体の機能をアップさせるためには、関節の柔軟性と筋力のアップが求められます。しかし、間違った方法で間違った機能強化を行うと、ゴルフのレベルはアップするどころかダウンしてしまいます。過去にはプロでも間違ったトレーニングでゴルフ寿命を縮めた選手もいました。

 練習場やコースではただ単に体を動かしているという感じのゴルファーが多いのが現実です。

効果的に体の機能をアップするためにストレッチやトレーニングをどのように行うのか、引き続き埼玉医科大学かわごえクリニックの濱田勇志さんに伺いました。

●日常的なストレッチとトレーニングと練習場・ラウンド前のウォ―ムアップとクールダウンはどのようにしたらいいでしょうか。

濱田 ウォームアップに関して私が調べた研究を紹介したいと思います。ウォームアップにはじっくりと筋肉や関節を伸ばすスタティックストレッチではなく、軽い筋トレのような運動により、筋肉を温めて伸ばすダイナミックストレッチが有用であることが明らかとなっています。ゴルフにおいても、ダイナミックストレッチはストレッチの効果の時間が長く、飛距離やヘッドスピードを増加させることが明らかとなっています。有効性が確認されている論文の方法を写真に示したので、実施してみていただけると良いと思います。

クールダウンに関しては、現在も有効性に関して議論がされている段階です。ただ、運動後の筋疲労や筋痛に効果があるとされている方法は、ストレッチやアイシング等よりマッサージが有用であると報告されています。自身で実施する方法としては、唯一研究報告がされているフォームローラーによるマッサージがよいのではないかと思います。

セルフクールダウンに有効なフォームローラー

1日のストレッチで劇的に変化することは多くありませんが、傷害を予防するには何事もメンテナンスが重要です。傷害予防と飛距離やクラブスピードなどのパフォーマンス向上におけるメリットが多いストレッチやトレーニングを普段の生活に取り入れることで、少しでもたくさんの人が体の不調なくゴルフが楽しく続けられることを願っています。

今回の内容や、他に気になることがある方は以下の連絡先までご連絡いただきますようお願い申し上げます。

指導 濱田勇志

所属:埼玉医科大学かわごえクリニック 埼玉医科大学大学院医学研究科博士課程

アドレス:y.hamada@ymail.ne.jp  

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(・・・次回に続く)

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2022

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