中部銀次郎 飛ばしの心 其の三

ナイスショットの確率を知って、

心に余裕を持てば力まなくなる

 いつでもナイスショットを放っているように見える中部さんでも、1ラウンドして満足できるショットは1回あるかないかだという。それほど芯を食った素晴らしいショットというのは出ないものなのだ。であれば、我々アマチュアは、ナイスショットがほとんど出ないのも当然である。

 中部さんは言う。

「コースに出たらナイスショットを放ちたい。ドライバーを持てば気持ちよく飛ばしたい。そんな気持ちになるのは当然です。ところが、そう思った途端に力が入ってミスショットしてしまう。その逆に、ナイスショットを望むあまりにミスを恐れて体が硬直、ひどいミスショットを打ってしまうこともあります。こうしたことが起きるのは、自分のことをあまりに知らな過ぎるからです。どれくらいの確率でナイスショットが出るのか、逆にどれくらいの確率でミスショットが出るのかを知っておくことが肝心です」

 確かに自分がどれほどの確率でナイスショットやミスショットを打っているのか。正確なところはわからない。

「ラウンドしたときに記録したいいです。アベレージゴルファーならば、ナイスショットは10回に1回あれば上出来です。つまりは10回に9回はミスショットし、そのうちの半分くらいがひどいショットになってしまう。そんな確率ではないでしょうか?」

 それなのにアマチュアは毎回ナイスショットを望んでいると中部さん。だから、心に余裕がなくなってミスを重ねてしまうのだ。

「ナイスショットは滅多に出ないものだと思えば、ミスショットをしてもショックではないでしょう。力むこともなく、ゆったりと振ることもできる。そのうちにナイスショットの確率が上がってくるものです。ひどいミスも減って平均点も上がってくるものです」

中部銀次郎
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