偉人たちの永遠の言葉14(2023年1月2日)

「バンカーショットはボールを打たないからやさしい」

ジャック・バーク・ジュニア

 ジャック・バーク・ジュニアは1959年にマスターズと全米プロを制し、一躍時の人となったテキサスマンである。テキサスの男といえばワニより強い大男を想像するが、バークは身長170cmという小柄な男で、正確なショットと巧みなアプローチが強みだった。

 父親のジャック・バーク・シニアも強かったプロで、1920年の全米オープンで準優勝している。その父のシニアから、ジュニアは3歳のときにゴルフの手ほどきを受け、19歳でプロに転向した。 

 しかし、すぐに戦争が始まり、海軍に入隊。戦後はツアーが始まるまでティーチングプロとして働き、このときの経験が生かされて、ツアー引退後はフィル・ミケルソンらを指導、多くのチャンピオンを育てている。現在99歳だが、つい最近までティーチングプロとしてレッスンを行っていた。

 そんなバークだからこそ多くの格言を残してきたが、バンカーショットのものもある。それが「バンカーショットは最もやさしいショット。なぜなら、ボールを打たなくていいのだから」というもの。

 バンカーからなかなか脱出できなくて顔面蒼白になった人も少なくないと思うが、バークは次のように説明する。

「バンカーショットはアバウトに打つほうがいい。だからボール手前数センチなんていうのではなく、10cmくらい手前を思い切って打つ。そうすればホームランにはならないし、砂をたくさん飛ばすことになって、その勢いでボールも一緒に飛び出す。ただし、あんまり深く掘り過ぎてはいけない。できれば砂をサーッと薄めに取る。そうすれば、ふわふわの砂だろうが、濡れた硬い砂でも確実に出るからね」

 こうしたバンカーショットはエクスプロージョンとは呼ばない。スプラッシュと呼ぶ。よく、バンカーショットは「1ドル札を弾き出せ」というけれど、まさにそうしたショットをすれば良いのだ。

JACK BURKE Jr.

1923年1月29日、テキサス州フォートワース生まれ。170cm、75kg。1956年のマスターズの最終日は20mの強風が吹き、バークは首位にいたケン・ベンチュリーとの8打差をひっくり返し、1打差で優勝。「サプライズウイナー」と呼ばれた。この年は全米プロにも優勝している。USツアー16勝。2000年に世界ゴルフ殿堂入りを果たしている。

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