偉人たちの永遠の言葉15(2023年1月9日)

「耳でパットせよ」

ジャック・ホワイト

 パッティングではヘッドアップをしないように、「カップインの音を耳で聞け」と言ったりするが、実はこれ、100年以上も前にジャック・ホワイトというスコットランドのプロが残した言葉、「耳でパットせよ」が基になっている。

 ホワイトは1873年にスコットランドに生まれたプロゴルファーで、叔父さんは小柄ながら活躍したベン・セイアーズ。その叔父に10歳からゴルフを習ってプロになった。

 パッティングが得意で、そのためにマッチプレーにはすこぶる強かった。全英オープンにも早くから挑戦し、26歳の1899年には2位になっている。このときの優勝者はバードングリップで有名なハリー・バードンだった。

 ホワイトはその後も全英オープンに4位、6位、3位という好成績を挙げ、遂に1904年、31歳となったホワイトは、ロイヤルセントジョージズで行われた全英オープンで、念願の初優勝を遂げる。ちなみにこのときの2位はジェームズ・ブレイドとハリー・テイラーという強豪だった。

 ホワイトの優勝スコアは296ストロークで全英オープンの新記録であり、史上始めて300ストロークを切る快挙であった。それができたのも、入れ頃外し頃のパットをしっかりと沈めたからだ。

 パッティングで最もしてはいけないのは頭が上がること。特に2mくらいのパットは入るかどうかが気になって、思わず顔を上げてボールを見てしまうものだ。

 しかし、ヘッドアップしてはフェース面がスクエアにはならず、押し出しや引っかけのミスが出てしまう。ボールを打った後もボールのあったところを見ておくぐらい、律することが肝心なのだ。

 ホワイトはクラブ作りも素晴らしく、彼がデザインしたクラブは人気があった。ボビー・ジョーンズも気に入って購入し、メジャーに11勝もしたことは、知る人ぞ知る有名な話である。

JACK WHITE

1873年8月15日、スコットランド生まれ、1949年5月24日同地で死去。全英オープンに1891年から挑戦し、ベスト10に10回入っている。1904年に同大会で優勝。彼の作るクラブも定評があり、ドライバーはディープフェースで、低スピンの低弾道でランが凄く出た。ボビー・ジョーンズが気に入り、メジャー11勝を挙げた。そのクラブはオーガスタナショナルGCに展示されている。

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