
「ゴルファーの崇高な目的はミスを着実に減らすこと」
J.H.テイラー
1900年前後の全英オープンは3人のプロゴルファーによって席巻されていた。ハリー・バードン、ジェームズ・ブレイド、そしてジョン・ヘンリー・テイラーである。
彼らは近代ゴルフの祖と言われ、バードンはバードングリップで有名なオーバーラッピンググリップを生みだし、美しいスイングで全英に6度の優勝。ブレイドは巧みなパッティングで全英に5度優勝。テイラーは正確なショットでホールマネジメントを構築し、5度の全英優勝を果たしている。
テイラーはイングランドのデボン州ノーザムに生まれ、ウェストワードホーの名で有名なロイヤルデボンGCで11歳からキャディとなり、19歳でバーナム&ベローGCのプロとなり、いくつかの名門クラブを経て、最後はロイヤルミッドサリーGCのプロとして現役生活を終えた。
テイラーの全英オープン初優勝はロイヤルセントジョージズで行われた1894年、23歳のときで、全英史上初めてスコットランドからイングランドに優勝カップを持ち運んだ人物となった。
セントアンドリューズで行われた翌年の全英で2連覇し、1900年のセントアンドリューズでの全英も制覇。その後は1909年にロイヤルシンクポーツでの全英に勝って、42歳となった1913年の全英にも優勝したのである。

テイラーの全英挑戦は58歳まで続くが、55歳で11位タイに入るなどシニアになっても恐ろしいくらいの強さを誇った。
そんなテイラーは90歳まで長生きするが、彼が残した有名な言葉は次の通り。
「ゴルファーの最も崇高な目的は、 人を驚かせるような素晴らしいショットではなく、 ミスを1つ1つ着実に減らしてゆくことである」
コースをどう攻略すればスコアメイクができるか。その根底にはナイスショットが必要不可欠である。コースマネジメントに長けたテイラーらしい名言である。

JOHN HENRY TAYLOR
1871年3月19日、英国デボン州ノーザム生まれ。1963年2月10日、91歳のときに同地で亡くなる。テイラーは全英オープン5度の優勝を成し遂げ、バードン、ブレイドとともにゴルフの「グレート・トライアンビレート(偉大なる3巨頭)」と呼ばれる。
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