偉人たちの永遠の言葉26(2023年3月27日)

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「慎重を喫してもミスする。だったら早くミスせよ!」

ジョージ・ダンカン

 1920年の全英オープンに優勝しているジョージ・ダンカンは早打ちの名手として知られる。ボールまで歩いたら、素振りを一度もしないでさっと打ってしまうのだ。

 スコットランドのメスリックに生まれたダンカンは、プロサッカー選手を断って、プロゴルファーになった。それだけに運動神経抜群で、サッカーのように俊敏にプレーしたわけである。

 プレーに時間をかけても迷うばかりだというわけだろう。それ故に「早くミスせよ!」という逆説にも似た言葉を残している。

「慎重を喫してもミスするときはミスする。だったら早くミスしてしまえ。そういうつもりでプレーすれば案外上手くいくものだ」

 この言葉はショットだけでなく、パットにも通じるわけで、ダンカンはパットもラインを読んだら、すぐさま打ったという。

 打つ前に時間をかけたら、自分が決めたラインに不安が募り、ラインを変えてしまい、結局、カップインできないというわけだ。

 それだけにダンカンはパットに関しても次の名言を残している。

「パットのラインは第一勘が一番正しい」

 つまりはファーストインプレッションを大事にしろということ。

 確かに最初に決めたラインで打てば、しっかり打てるから入る確率は上がるもの。迷えば、ストロークにも悪影響が出る。

 結局、心が弱くなり、それがカップインを妨げるということなのだ。

GEORGE DUNCAN

1883年9月16日、スコットランド、メスリック生まれ。1964年1月15日、イングランド、リードにて逝去。1920年の全英オープンは大逆転での優勝、1922年の全英オープンはウォルター・ヘーゲンに1打差で敗れて2位タイ。この年は全米オープンに出場し6位になっている。プロとして22勝を挙げている。

1929年はライダーカップでキャプテンとなり、アメリカを破っている。

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