中部銀次郎 飛ばしの心 其の五

コースに惑わされない。

安心できるクラブを使う

 コースに出たときの心の制約には、単純にナイスショットをしたい、ミスショットをしたくないということでではなく、ホールロケーションに惑わされたりや一緒に回る人に影響されるということがある。

 中部さんが言う。

「ティグラウンドに立って、フェアウェイが狭いな。しかもOBがある、林が深い、池があるなんてホールがありますよね。そんなときにドライバーを持って、、上手く打てるかなと不安な気持ちが湧き出てくる。こういうときに、それを抑えようとしても無駄なんです。何をすればいいかと言えば、さっとスプーンやクリークに持ち帰る。それでも不安な気持ちがぬぐえなければアイアンに持ち帰る。刻むのは男らしくないとか、気持ちが小さいなどという人がいるかもしれませんが、その人が僕のミスを救ってはくれない。叩いた打数を代わってはくれません。すべてゴルフは自分の責任。だったら、さっとクラブを替えることです」

 まさにその通り。なのに、クラブを替えられないのが我々アマチュアだ。

「クラブを替えてもミスするかもしれない。だからドライバーで打つというのは本当に無謀です。安心して打てるクラブが7番アイアンなら、それで打つ。ショットは常に安心できるクラブを使うことです」

 さっとクラブを替えられる人は格好いいし、上級者に多い。OBを打てば、ドライバーでいくら飛ばしても飛距離は0ヤード。林に入れて出すだけなら、飛距離は半分に落ちる。池に入れても同様だ。であれば、7番アイアンであってもナイスショットが打てるなら一番飛ぶクラブということになる。

 中部さんは言う。

「飛ばしはあくまで成功してこそ飛ばしなのです」

中部銀次郎

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