YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2023年10月23日)

無意識のゴルフ 43

無意識のゴルフのスタート

セットアップとグリップ12 アドレス(ポスチャー)4

アドレスの善し悪しは背中でわかる 背骨の傾きと頭の位置

倉本昌弘は「いいアドレスの条件は、真っすぐに立つこと」「いいアドレスができないと体の各パーツが正確に動かない」と語っています。

 中部銀次郎は「スウィングの軸が揺れれば、ボールに対してクラブフェイスを正しい角度であてられないし、ヘッドの軌道も狂えば、ボールを強く打ち抜くこともできない」と語っています。

下の画像はシングルゴルファーのアドレスの背面の画像です。プロのアドレスに比べると改善の余地があります。それは背骨の角度に現れます。

アドレスを正面から見るといいアドレスに見えても、背中から注意して見るとアドレスの善し悪しがわかります。それはスウィングの軸である背骨の角度、両肩の高さ、背中とお尻の張りでわかります。背骨は尾骶骨から後頭部まで1本の軸のようになり、右手がグリップの下になるために右肩がやや下がり、骨盤(股関節)から前傾するためにお尻に適度な張りがあります。体の重心はスタンスのほぼ中央(ドライバーは右寄り)でいかにもスムースにスウィングの始動ができそうな感じがします。

スウィングは、左右の股関節の回旋と胸椎に回旋運動です。これらの関節をスムースに動かすためには、股関節からの前傾と自然に伸びた背骨が大前提です。

 

正しいアドレスを背中から見ると

〇腰(お尻)に張りがある

〇背骨が真っすぐになっている

〇背骨がスタンス幅によって右に傾き、右肩が下がっている

〇頭の位置も背骨の傾きに応じてボールから離れる です。

アマチュアの場合は

〇骨盤が後傾しているために腰に張りがない

〇背骨が曲がっている

〇体がボールに被るような感じで背骨が左に傾き、両肩の高さが水平に近い

〇頭がボールの真上にある ことがあります。

練習場でアマチュアのアドレスを背中から見ると、どこか安定しない感じの人が多

いことがわかります。特に背中からアドレスをチェックすることはほとんどありません。それにはいくつかの理由があります。まず自分の背中は自分で見ることができません。他の人に背中からアドレスをチェックしてもらうためには後ろにスペースが必要ですが、そうした余裕はあまりありません。プロのレッスンでも、様々な情報でも、背中からのアドレスチェックはほとんどありません。

 しかし、背中からアドレスをチェックすることはとても有効な方法です。可能ならスマホで背中からアドレスを撮影すると、とても参考になります。背中からチェックできなくても、背骨の傾きと頭の位置を注意すべきです。

ほとんどの人はアドレスをチェックしません。チェックしなければ正しいアドレスをつくることはできません。その結果、いいスウィングもできません。

(・・・次回に続く)

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2023

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