YNGゴルフ研究会書斎のゴルフ(2023年10月30日)

無意識のゴルフ 44

無意識のゴルフのスタート

セットアップとグリップ13 アドレス(ポスチャー)5

スタンスとアドレスの手順

 アマチュアにとってセットアップを正しく行うのはとても難しいことです。初めてゴルフを教わったとき、グリップの握り方、スタンス・アドレス・ボールの位置などを習ったのではないでしょうか。

そのときに例えば7番アイアンを用いて、ティーアップしたボールが高く飛んで行ったときの興奮は忘れられないものでしょう。しかしその後は、グリップ・スタンス・アドレス・ボールの位置を確認することなく、右に飛ぶボールを何とか真っすぐに飛ばそう、遠くへ飛ばそうと頑張る人がほとんどです。

 練習場でセットアップ(スタンス・アドレス・ボールの位置)とグリップを確認している人はほとんどいないといっていいようです。

先日、練習場で中年の男性が前の打席に着くと、アライメントスティックを置いて練習を始めました。アライメントスティックを使って練習する人はかなりの上級者だと感じました。ウェッジはそこそこのショットですが、アイアンから上のクラブになるとダフリ気味の低いショットがほとんどです。

その人を背中から観ると、背骨が左に傾いているため、クラブの軌道がいつもダウンブローになっています。しかしそれで高い球を打とうとするため、ボールの手前からボールをすくい上げるようなスウィングになってダフってしまうわけです。つまり、その人はすべてのクラブにおいて、セットアップがウェッジかショートアイアンのものになっているのです。

 阪田哲男は「打つ前にミスをしない」と語っています。アマチュアのミスのほとんどは打つ前にミスをしているからです。つまりミスはスウィングではなくセットアップでミスしているのです。セットアップが正しくできれば、大きなミスはでません。ところがアマチュアはスウィングばかりを気にして、その前のセットアップをチェックしません。

イ・ボミのクラブとショット別のアドレスです。ゴルフを教わったときのアドバイスがきちんと守られていることがよくわかります。

 セットアップはスタンス・アドレス(ポスチャー)・ボールの位置とグリップをそれぞれ入念にチェックしなければいけません。

特にアドレスは、腕を振る速さと方向を決める大切な準備です。背骨は自然に伸びて少し右に傾き、頭はスタンスのほぼ中央からやや右寄り、股関節から前傾してお尻に張りを感じて、足・ひざ・腰・胸・肩が飛球線に平行になるアドレスをしっかりチェックしようではありませんか。ミスはスイングではなくセットアップでおきているのです。

(・・・次回に続く)

文●柳生田幹久(書斎のゴルフWEBスタッフ)

YNGゴルフ研究会 書斎のゴルフSpirits 2023

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