中部銀次郎 寄せとパットの心 其の三

3〜4mではなく、

1mのパットを練習せよ!

 パットがスコアに直結することは、上達思考のゴルファーならば誰もが理解していることだろう。

 しかし、しっかりとパットの練習をしている人は少ない。せいぜい、ラウンド前の練習グリーンでの10分くらいが関の山だろう。

 中部さんは言う。

「その練習グリーンでもショートパットはほとんどやらない。3〜4mとか、4〜5mのミドルパットをしている人がほとんど。その理由は、それが入れば1打得することがわかっているからですね。ところが、実際のコースでそれが入るかといえば難しいわけです」

 確かにミドルパットをしている人は多い。入るかどうか、それを練習で楽しむことができる良い距離だからだ。入れば嬉しいし、入らなくても自信を失うことはない。

 それに比べ、ロングパットは入ることがほとんどないから練習しても面白くない。また、ショートパットならば入らなければ自信をなくしてしまう。

 しかし、中部さんは練習すべきは1mのパットだと断言する。

「1mのパットを確実に入れられるように練習すること。これが最も大事であり、スコアに直結する距離です。外せば確実に1打損します。ところが、1mなんて入るに決まっていると高をくくっている。だからこの距離を練習しない。でも、確実に入れられるかといえばそんなことはない。だから練習する必要があるわけです」

 中部さんは様々な1mを練習する。

「上り、下り。順目、逆目。スライスライン、フックライン。どれも練習して確実に入れられるようにする。その理由は、1mのパットはカップの周りを考えれば直径2mの円になる。その中に放り込めばいいと思えば、ミドルパットはもちろん、ロングパットもそれほどに難しくない。つまり、3パットすることはなくなるということ。アプローチもその円の中に入れれば、1パットでパーが取れることも多くなる。だから、とても大事なパットなのです」

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