「書斎のゴルフ」が1回だけ復刊しました!
みなさま、お元気ですか?
いつも「書斎のゴルフWEBマガジン」をお読みいただき、ありがとうございます。現在のところ、運営の宮本光広さんのお力で、中部銀次郎さんや百打一郎の連載を毎週、YNG研究会の連載を隔週で掲載しています。
中部さんは「良いゴルフをするにはゴルフの心の持ちようが大切」という教えを、百打一郎は「初心者がどうすれば上達できるか」の指導を、YNG研究会は「様々なレジェンドたちの教えを元に少しでもショットやスコアをよくしていこう」という学びが書かれています。いずれもみなさまの明日のゴルフのお役に立てているのではないかと思っております。
さてそうしているときに、昨年の4月からお休み中であった『書斎のゴルフ』が6月22日に、1回だけですが復刊します。松山英樹選手が日本人として初めてメジャー優勝、それもマスターズという最も華かな大会に優勝して、これを記念した特別編集号を出すことになったのです。版元はこれまでと同じ、日本経済新聞出版ですが、正確には日本経済新聞出版は日経BPに吸収合併されましたので、日経BP日経新聞出版となります。
この本が作れましたのも、松山選手の活躍ぶりをたびたび『書斎のゴルフ』で掲載してきたからです。彼がプロになってからの足跡は眩しいほど耀いていますが、その一方でメジャー優勝は後一歩のところまで迫っては厚い壁に跳ね返されてきました。しかし、命懸けの努力を重ねて遂にマスターズに勝ったわけです。
マスターズに挑戦しておよそ10年、プロになって8年あまりの彼の努力の足跡がこの特別号を読むとよくわかると思います。日々の猛練習とたゆまぬ研究と創意工夫によるゴルフへの取り組みの成果であることがわかります。心技体のすべてを進化させて、とうとう世界一の大会を制覇することができたのです。
私は今年のマスターズが始まる前に、筑摩書房からちくま新書『マスターズ』を上梓しました。マスタ−ズの歴史を調べ研究するうちに、優勝者に共通する事柄と優勝する条件が浮上してきました。この本を読んでいただければわかると思いますが、松山選手の優勝はまさにその条件を満たしたものです。勝つべくして勝ったことがよく理解できると思います。
さらにこの5月下旬に本誌と同じ日本経済新聞出版から『伝説のプレーヤーが直伝 ゴルフの神髄』を上梓しました。この本はマスターズを創設したボビー・ジョーンズをはじめ、マスターズを制してきたベン・ホーガンやサム・スニード、アーノルド・パーマ−、ジャック・ニクラウス、トム・ワトソン、タイガー・ウッズといったレジェンドたちの人間性と技術が豊富に描かれています。この本も読んでいただければ、なお一層、松山選手がなぜマスターズに優勝できたのかの真実を理解することができると思います。
これからもチャンスがあれば、読者の皆さまの期待に応えられるような『書斎のゴルフ』復刊を果たしたいと思います。応援のほど、よろしくお願いします。
2021年6月吉日
「書斎のゴルフWEBマガジン」編集長、『書斎のゴルフ』編集長
現・武蔵丘短期大学客員教授 本條強
