百打一郎と申します! 第2ステージ第9回

「初コンペの日」

 いよいよ初コンペの日がやってきました。コースは茨城県水戸にあるAカントリークラブです。

 会社が主催するお得意様との懇親会なので、私は参加される方々のお顔は知っていますし、成績よりも親睦が目的なわけですが、多くの参加者がおられるので、私はプレッシャーを感じて少し緊張気味でした。参加人数はお得意様が9名、会社からは3名で3組のコンペでした。

 私は最後の組で、同伴者は弁さん、常さん、そして前向(ゼンコウ)さんで、弁さんや常さんはショートコースや初ラウンドも一緒にプレーしていましたので、少し気が楽でした。多分、正治さんが気を使ってくれたのだろうと思いました。

 プレーはハンディキャップ制で、今回私は初参加で初心者なので、36のハンデキャップとなりました。

 お得意様から頑張れよと激励の言葉をかけていただきつつ、全員でスタートホールに向かいました。

 正治さんは大叩きしやすいホールを3つ挙げています。

  • 1・ロングホール
  • 2・ショートホール
  • 3・380ヤード以上のミドルホール

 私もこの事例にポイントを置いてお話しを書き進めていこうと思います。

NO1 503ヤード PAR5 「レイアップの発想」

 右にクロスバンカーがあり、両サイドは林、まず今できることは100ヤードショットで、悪くとも左ラフで止めることでした。

 具体的には3番ウッドを持って、スタンスをセンターにセットし、引っ掛けるつもりで左ラフへ、ランを含めて130ヤード、セカンドは右にクロスバンカーがあるので越えてゆく選択をしました。

 とはいえ、スタートホールだけに体が硬くなり、力んでミスが出るかもしれないと思い、「レイアップ」するつもり、100ヤード近く打て、打ち上々の出足でした。

 サム・スニードはゲームとは「安全に攻めることだ」と言っています。正治さんが、「ロングホールの2打目は距離を出そうとして大叩きの原因になるので要注意」と言っていたのを思い出しました。

 目標は「パー数字オン」でダボ狙いです。残りの距離は393ヤード、3打は右のラフに止まり、4打目は残り168ヤード、私にとってはまだまだグリーンは遠いです。グリーン周りは左サイドにバンカー、今の私には、乗せる実力は20%もありません。

 ショートコースや練習場で成果の出ていたユーティリティで何とかグリーン手前60ヤードまで運ぶことができました。続く5打目もユーティリティで打ちましたが、少し大きかったのですがグリーン奥で止まり、そこから3パットの8でした。目標より1打多く打ってしまいました。

 これは、アプローチをグリーンの奥へ乗せてしまい、3パットになったのが原因です。「グリーン手前に乗せれば、2パット、1パットの可能性がある」と思い、今後の課題となりました。

 プレー中は同伴者のショットを見る余裕はまったくありませんでした。

NO3 170ヤード PAR3 「何を追い求めるのか」

 この距離は私にとっては長いですが、「パー数字オン」を目標にしているので、それほどプレッシャーはなく、何回かラウンドしたショートホールの雰囲気を思い出していました。

 手前に池があり、グリーンまでは上り、両サイドにバンカーがあります。私は池を越せば良しと、ティショットを打ちましたが、無意識にボールを上げようとしていたのか、体が起き上がりトップして、運よく池には入りませんでしたが、左サイドのバンカーの手前で止まりました。

 サンドウェッジの五角形打法でバンカーを越そうと打ちましたが、(ピンに寄ればパーもありかと無意識に)力み、トップ気味でグリーン奥のエッジまで飛んでしまいました。

 グリーンはピンを狙うのではなく、もっと広くグリーン全体を狙うと体の硬直から逃れられ、結果が良くなると正治さんから教わっていましたし、実際に実感していましたので、このコンペでも実行しました。

 スコアは2オン3パットのダボで目標通りでした。

 しかし私にはまったく満足感がありませんでした。ここにはゴルフ特有のパラドックスがあります。つまり、スコアと満足感は一致しない、逆に反比例するというわけです。悪いショットでもスコアになる。スコアを作るためには「求め過ぎない」ことも必要だと思いました。

イギリスの諺に「多くのゴルファーは、ゴルフをプレーすることは知っているが、コースをプレーすることを忘れている。ゴルファーは、良いスコアを出したい希望に燃えて1番ホールをスタートして行くが、18番ホールを終了した結果、いつも、スコアは自分の希望通りになるとは限らない。

特にビギナーは常にナイスショットを夢見て(ヒロー心理、過去の成功体験がベース)ゴルフをプレーする。

コースのあちらこちらに有る障害物を上手に避け、安全にグリーンに到達することがコースをプレーすることなのです」と。

私のレベルではナイスショット=満足感、を追い求めるのではなく、どのあたりに安全にボールを運んで、スコアに結びけるかを追い求めることが大切だと実戦経験を通じて感じました。

                         (次週に続く)

文●久富章嗣 編集●島田一郎(書斎のゴルフSTAFF)

※このたび、久富さんのドリルを集めた本『月3回の練習で100を切る!久富ゴルフ・レッスンブック』の電子版がアマゾンより発売されました。オールカラーの改訂版です。『百打一郎と申します!』がよりわかりやすくなること請け合いです。

PAGE TOP